駒場東邦中学入学試験(平成25年、2013年) 総括

今年の中学入学試験もひと段落しましたので、駒場東邦中学(以下、駒東)入学試験問題の講評などをして見ます。(以下の数値は学校のサイトで発表されている情報によります。)
例年の駒東の合格最低点は400点満点で正答率60%程度の240点程度でしたが、今年の合格最低点は253点と正答率63%と上昇しています。受験者平均が242点でしたので、問題の難易度もありますが、受験生にとっては厳しい試験であったと思います。
各教科の大まかな感想です。

算数:
昨年に比較すると算数はかなり易化したと思われます。おそらく、難易度の高い問題は大問3の(3),大問4の(2),(3)の3問位でしょう。細かい配点は分かりませんが、12問で受験者平均が76.8点、合格者平均が88.5点。合格者の正答率は、73%、12問中9問程度できていたことになります。合格者の半分以上はこの3問以外は正解していたと考えられます。
他の、教科が平均的に得意な受験生の場合、この3問以外を確実に正解しておけば問題はありませんが、算数で得点を稼がないといけない受験生にとってはこの3問とどれだけ正解できたかが鍵になったかも知れません。
算数の平均点が高い試験でしたので、逆に、算数得意の受験生にとってはきつい試験であったように思います。
この3問以外で気をつけなければ行けない問題としては大問1の(2)の「180度」あるいは、大問2(2)の「Gを通り、ABに垂直な直線…」などの読み飛ばしや意味の勘違いが致命傷になった可能性があったと思います。

理科:
毎年出題される、動物や植物の詳細な問題は出題されず、比較的解きやすい出題になっていたと思います。合格者平均点は昨年の55.1から55.9、受験者平均も50.1から50.9とわずかですが、上昇しています。合格者平均の正答率は70%弱ですので、算数同様、厳しい試験だったと思われます。
難易度としては高くないのですが、記述で説明させる部分や、グラフの記入で差が出た可能性があります。特に、グラフは直線ではなく、線対称になるように描いているかどうかで点数に差が出たかも知れません。
とはいえ、駒東の理科は社会に比べると設問数が多いので、一つ一つの問題が致命的になることはありませんが、見直しなどをしっかりして、全体としての正答率を上げることが非常に重要になると思います。

社会:
今回の試験で昨年よりも唯一、平均点が下がったのが社会です。
合格者平均点は昨年の55.2点に対し今年は51.5点、受験者平均は昨年の50.2に対して47.3点と難化しています。合格者平均で正答率は64%となります。
理科とことなり、社会は設問が少ないのが特徴です。しかし、記述問題にせよ、選択問題にせよ、考えたり、資料の読み取り作業を行わないと解答できないものが多く、集中して設問に取り組む必要があります。
今年の特徴としては、問5、問7が統計資料の読み取りをベースにした問題で、この種類の設問の比重が増えたように思います。また、問2のように、中央集権を確立するための政策としての「廃藩置県」を問いています。「廃藩置県」の年号や名称だけを暗記しているとこのような設問で正答できない可能性があります。
さらに、問7では2010年に比べて2011年に水揚げが大きく減少した港を選ぶ問題となっていて、「東日本大震災」について間接的に問われています。「石巻」や「気仙沼」はその代表的な知名として理解している必要がありました。

国語:
昨年、一昨年と女の子が主人公でしたが、今年は少年が主人公の話でした。
駒東の受験生にとっては同性、同年代の主人公の話が扱いやすかったのか、国語も平均点は上昇しました。合格者平均点は、昨年の68.4点に対して、今年は73.4。受験者平均点は昨年の62.2点に対し、今年は67.2点でした。
国語の問題はまだ、精査していないので、ここはあとで、アップデートします。